ウクライナ通信

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侵略から40日 リヴィウの物価

04.04.2022

ロシアによる侵略開始から40日目

4月4日でロシアによるウクライナ侵略の開始から40日目になります。

二度目の月末も過ぎ、二度目の月初め。

今日は月曜日ということもあって、リヴィウでは会社やお店を通常営業に戻すところが増えてきました。

前回お知らせしたように、私の勤める会社では先週からリヴィウオフィスが再開しています。

そして、4日からはリヴィウだけではなく、キエフ本社でも通常業務形態に戻りました。

先週までは、「働ける環境にある人は働く。爆撃・空襲等の危険な状況がある場合は、報告なしに職場を離れても良い」という形態でした。

今週からは、「危険がある場合は、勿論、職場を離れても良い。警報が鳴ったらシェルターに移動する。それ以外は従来どおり、就業時間は仕事に従事し、休む必要のある場合は休暇願いを出す」ことになります。

私のプロジェクトには新しいメンバーが加入、会社のチャットでは新しいHRが参加、仕事モード満開です。

リヴィウの物価

今週はリヴィウの物価とその変化をご紹介していきます。

まずは、スーパーでの買い物内容から、生活必需品の価格を見ていきましょう。

スーパーマーケット

これも前回お知らせしたように、ロシア市場から撤退しないAuchanがボイコット対象になっています。

私はこれまで週に一度はAuchanにでかけ、雑貨などの買い出しをしていたんですが、現在は殆どの買い物を近所のАТБマーケットですませています。

私が直近に買い物した内容とお値段がこちらです。

1フリヴニャは今だいたい4円くらいですので、円に換算するには4をかけてください。

買い物表

品名 値段(フリヴニャ)
透明袋 0.30
レジ袋 3.20
りんご(レッドチリ)3個 430グラム 8.70
みかん 5個 550グラム 21.10
グレープフルーツ 2個 500グラム 15.27
玉ねぎ 6個 800グラム 13.22
青ネギ 100グラム 22.70
ジュース(マルチビタミン) 1リットル 43.90
牛乳 3.2% 900ミリリットル 41.30
ケチャップ(チリ) 13.00
チキンのロールデニッシュ 17.40
ドーナツ(チョコカスタード) 15.90
ドーナツ(イチゴ) 15.90
プレティンカ(芥子の実がはいった大きめのパン) 26.90
米(丸型米)1キロ 50.40
マカロニ 500グラム 38.40
冷凍野菜 400グラム 33.60
ハム 薄切り 80グラム 46.30
サラミ 塊 230グラム 119.80
シリアルバー(イチゴ) 12.50
シリアルバー(チョコ) 14.10
シリアルバー(ベリー) 14.10
シリアルバー(ナッツ) 10.90
シリアルバー(オレンジピール) 9.40
シリアルバー(バニラ) 7.10
コーヒー(レギュラー エスプレッソ 240グラム 地元メーカー) 64.50
トイレの消臭剤 40.20
ドライフルーツとナッツ 125グラム 37.70
ツナ缶 ほぐし身 30.60
卵10個 39.90
トイレットペーパー(二枚重ね)4ロール 40.90
猫のトイレ砂 3キロ 59.90
キャットフード ピュリナグルメ缶 ムース 85グラム 18.90
キャットフード ピュリナグルメ缶 ほぐし身 85グラム 18.90
キャットフード ピュリナグルメ缶 ソース 85グラム 25.30
キャットフード フェリックス パウチ 牛肉 85グラム 10.60
キャットフード フェリックス パウチ サーモン 85グラム 10.60
キャットフード フェリックス パウチ チキン 85グラム 10.60
キャットフード フェリックス パウチ ターキー 85グラム 10.40
キャットフード フェリックス おやつ パーティーミックス80グラム 28.48
コーヒースティック(ネスカフェ) 4.30
コーヒースティック(Mac Coffee) 3,10

これだけ買って、1000フリヴニャ程度、日本円で4000円くらいです。

特に値上がりしているものはありません。

透明袋というのは湿ったものや野菜、果物の量り売りのときに入れる薄い袋のことです。

これが有料になったのはまだつい最近、今年になってからです。

持ち手の付いている、いわゆるレジ袋の方は、こちらでは昔から有料です。

3.20フリヴニャのは中型の袋で、大型だと4.10フリヴニャです。

猫砂と小麦粉が品薄

品薄だと感じているのは、猫のトイレ用のウッドチップ。

日本でいう猫砂ですね。

全くないわけではないのですが、すぐ売り切れてしまうのか、АТБではいつ見ても棚が空っぽです。

戦前はそんなことはなかったんですが。

うちにはあと3袋の備蓄があるのですが、そろそろ買い足したいところです。

人間用の食品では、小麦粉が品薄です。

これも全くないわけではなく、あるときはたくさんあるのですが、何故か5キロの大袋しかないので、ずっと買っていません。

輸入品はすぐ売り切れ

レギュラーコーヒーは日本円で200円程度ですが、これは地元産。

ウクライナでも人気の高いイタリア産のラヴァッツァやフランス産のカルト・ノワールなら倍以上します。

どちらも先週は見かけたんですが、すぐに売り切れてしまうようです。

ただ、そうした西欧の輸入品とは別に、ポーランドのプチブランドから輸入している商品は相変わらず豊富にあります。

アルコールは一部解禁

リヴィウの経済問題の一つがアルコールの販売。

軍事政権が管轄するリヴィウ州では、時間を限ったアルコール販売が許可されていました。

一方で、リヴィウ市はアルコールの販売を禁止、違反した店を公開するなど厳しい対応をとっています。

これが4月2日の市議会で、エチルアルコールを含まずに醸成された酒類に限り販売できるようになりました。

平たく言うと度数の強くない醸造酒、ドライワインやビールが解禁になるようです。

ただし、販売できる時間は12時から20時まで。

蒸留酒等、エチルを含む強いアルコールは、依然、販売禁止です。

また、アルコール販売に対する強硬な反対派を意識してか、管理体制や違反者に対する罰則が厳しくなっています。

2日に軽度のアルコールに限り解禁になったとニュースが出ましたが、昨日(3日)、いつものАТБを覗いたときはまだ売られていませんでした。

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