赤ん坊の葬儀
ラボのニュースでは日本ではあまり報じられない地方記事を中心にお伝えしています。
昨日(3月4日)リヴィウの地方ニュースで報じられたのは、ハリキウから避難してきたタジク人夫妻の赤ん坊が亡くなり、リヴィウの墓地に葬られたというニュース。
TelegramでもFacebookでも、複数のチャンネルが転載していました。
赤ん坊は生後40日のアミール君。
ロシア軍によるハリキウへの爆撃が始まり、両親や家族共々地下の防空壕で数日間を過ごしたところ肺炎を発症。
家族は戦火のひどいハリキウを離れリヴィウに避難してきましたが、アミール君は亡くなりました。
ウクライナ人は適応能力が高く、シェルターでの生活も段々なれてきて、今は過ごし方も向上しています。
しかし、いきなり激しい爆撃が始まった頃はそれどころではなく、出るに出られず、食料さえ手に入らない状態だったようです。
地下シェルターは寒い
特に、地下のシェルターが想像以上に寒いということは、使ってみた初めて知ったことでした。
日本では3月というと春ですが、ウクライナはまだまだ寒さが続いています。
地下となると、健康な大人でも足先がじんじんするような寒さなので、シェルターを利用するようになってすぐ、「温かい物を着ているように」という通達が入りました。
しかも、ハリキウからリヴィウまでは通常でも10時間を超す旅程。
数日に及ぶ寒いシェルターでの生活の後の長旅は、大人でも体にこたえます。
生後間もない子供の体にどれだけの負担だったか。
アミール君はせっかく生まれてきて、たった40日の人生。
食べるものもなく、底冷えのするシェルターで過ごし、爆撃の音を聞きながら避難。
Telegramでも複数のチャンネルが転載していましたが、小さな骸が痛々しく、コメント欄は祈りの言葉で溢れていました。
【参照元 DailyLviv.com】
У Львові поховали малолітню жертву російського вторгнення з Харкова
シェルターで生まれてくる赤ん坊たち
それでも、そうしたシェルターや地下の防空壕の中で生まれてくる赤ん坊たちがいます。
24Каналが報じているのは、こちらも爆撃下のチェルニヒウで生まれた二組の三つ子ちゃん。
最初の三つ子は2月24日、二組目は26日に、どちらもシェルターで出産したと報じられています。
よく無事に生まれてきてくれたものだと驚かざるを得ません。
一刻も早く戦火が収まって、元気に育ってほしいものです。
【参照元 24Канал】