管理人からのお知らせです。
私は2008年に国際ロータリー第2640地区堺東RCと第2230地区のリヴィウ・ラートゥシャRCのご支援をいただき、親善奨学生としてリヴィウ大学歴史学研究所で学ばせていただきました。
その後、当地で就職し、今現在も留まっておりますが、出身地及び現地のRCの皆様には依然としてご交流をいただき、度々卓話に呼んでいただいております。
2011年の東北地方太平洋沖地震の際にはリヴィウ・ラートゥシャより被災された方々に義援金を寄贈、2013年には堺東RCの中野会長がリヴィウをご来訪くださり、リヴィラ・ラートゥシャRC設立10周年記念式典にご出席いただくとともに、リヴィウの医療施設に手術灯を寄贈する基金にご助力いただきました。
戦禍のウクライナ避難民
いま、ウクライナとウクライナ人は、かつてない悲痛な現実のなかにいます。
私自身の周りでも、東部ハリキウや首都キエフの友人や同僚が家を失くし、平安を失くし、落ち着ける場所を求めています。
増え続ける避難民の受け入れを講じているECに続き、日本政府も、3月2日に岸田首相がウクライナからの避難民受け入れを表明、調整作業が進んでいると報じられています。
今後、受け入れにあたっては困難もあると思います。
皆様にもご支援・ご助力を心よりお願い申し上げます。
卓話のご案内
ただ今当ラボでは、各地のロータリークラブの皆様に卓話のご提案をしております。
何よりもまず、一人でも多くのロータリアンの方にウクライナの現状、窮状を知っていただきたく、卓話にご招待いただければ、地域に応じて、当方より話者を推挙いたします。
当方からも接続と安全の許す限り、そして、生きている限り、オンラインで現地の状況をお伝えしていきたいと思います。
ロシアとウクライナ
日本の皆様にあっては、ロシアとの関連が注目されるときのみウクライナの名を眼に、耳にされることが多いと思いますが、ウクライナはソ連からの独立後30年、ウクライナ独自の文化を築いてきました。
私はロータリー財団の奨学生として当地に来て以来、15年間、当地に暮らしていますが、ウクライナでロシア人に会ったことはありません。
ウクライナにおけるロータリーの歴史を見ていただければすぐ分かるように、独立後30年、ウクライナはロシアとは無縁の事業を推進してきました。
一方、ロシア語は、ウクライナ語文化の中心地であるリヴィウでさえ普通に耳にします。
普段ウクライナ語を話しているウクライナ人でもロシア語を解します。
私自身、日常会話でロシア語を使うことはありませんが、プロジェクトでは3割程度がロシア語です。
そこに何のこだわりもありません。
ウクライナを愛すること、ウクライナ語を愛することは、決して、ロシア語、ロシア人を否定することの上に成り立っているのではないのです。
ウクライナ独自の発展
15年前、私がロータリー財団の奨学生に選ばれたときは、「君はロータリーで初めてウクライナに留学したいと言った学生だよ」「変わった人だね」と言われました。
しかし、今のウクライナは違います。この15年間で留学生の数は着実に増え、特に、医学とITは人気の分野で、世界各国から多くの留学生が訪れています。
それぞれの分野で活躍しているウクライナ人も増えました。
友人や同僚、日本語を教えた生徒たちの多くが、ヨーロッパや日本、アメリカで働いたり、関連のプロジェクトで活躍したりしています。
今回のロシアによる侵略は、独立後30年にわたるウクライナ人の弛みない努力と営為に対する残虐な破壊行為です。
この点において、何よりも皆様のご理解を賜りたく、当方の状況が許す限り、出来るだけ分かりやすい卓話を提供していきたいと思っております。
ご提案やご質問のある方はメールあるいはSNSのメッセージで、お気軽にご相談ください。
また、お知り合いのRC様、ロータリアンの皆様にもご紹介いただければ幸いです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
「Ukraine-Lab」管理人
安成(島田)智子
【Rotary in Ukraineより】